【朋和産業】パッケージデザインは色が大事

最終更新日 2024年4月22日 by anielm

「パッケージデザインの色の重要性を勉強したい」
「どんな色がどんな印象を与えるのか知りたい」
「朋和産業の取り組みや評判が気になる」

普段何気なく手に取っている商品も、パッケージデザインには様々なこだわりが施されています。
現在流通しているものと異なるパッケージデザインになれば、消費者はすぐにロングセラーの商品だと認識するのは難しいでしょう。
一目でブランドや商品名、商品の持つ特徴が分かることはとても大切なことです。

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色はデザインを決めるうえで外せない要素

スタイリッシュや子供っぽさなどデザインのテーマは様々ですが、全てに色が使われています。
色はデザインを決めるうえで外せない要素です。
色は人間に影響を及ぼすとされ、色彩心理学と呼ばれています。
色彩心理学をマーケティングに応用したのがカラーマーケティングです。
カラーマーケティングで赤色は情熱やエネルギーを感じさせる色として、最も消費者の購買意欲を促進するといわれます。
赤色の物を見ると血圧が上昇し気分が高揚するからです。
そのため赤色をメインとしたパッケージデザインはたくさんの商品に使われています。
中でもカイロや温かい食品など、温もりを感じさせたい商品にピッタリです。
赤色の効果は他と比べて1.5倍も早く発揮するため、インパクトを与えることもできます。
そのため期間限定など目立たせたいセールスポイントが赤字で表記されることが多いです。

赤色は攻撃的な印象を与えるというデメリットもある

ただし何にでも赤色を使えば販売数が上がるというわけではありません。
攻撃的な印象を与えるというデメリットもあるため、リラックス効果を求めたい消費者のニーズも考慮する必要があります。
青色は海や空に代表されるように、爽快感や冷静さが強調されます。
赤色とは正反対の効果を持ち、消費者は気分を落ち着かせることができます。
飲料水に青色が多く使われるのは、飲むことで爽快感を得たり冷たさを感じたりすることを消費者にアピールするためです。
爽快感は解熱用のシートや制汗剤などにも通じるものがあります。
また青色は清潔感や誠実さも感じられるため、洗剤のパッケージにも好まれます。
黄色は道路標識で注意喚起を行うために使われていることからも分かるように、一瞬で目を引く力があります。
他にも好奇心や幸運などを連想させるので、おもちゃなど娯楽面で活躍することが多いです。
赤色と組み合わせることで、インパクトを出したい部分をより効果的に演出します。

緑色は消費者を精神的に落ち着かせリラックスさせる

アメリカやカナダで人気が高く、この地域の商品は黄色でポップに仕上げていることが多いです。
山や植物など自然を連想させる緑色は、消費者を精神的に落ち着かせリラックスさせます。
お茶のパッケージは大体が緑色を採用していますが、商品との親和性が高いためと考えられます。
エコなイメージもあるため、ナチュラル志向の商品にも合います。
オレンジは家庭的な色で、親しみやすさやアクティブな印象を持たせたい商品でよく見られます。
食品メーカーの多くが自社の製品にオレンジを取り入れており、食欲を刺激する色ともいわれています。
特にヨーロッパでは収穫と関連付けされ人気があります。

ピンクは主に女性ウケの良いポジティブな色

ピンクは優しさや可愛さなど、主に女性ウケの良いポジティブな色です。
華やかさを出したいファッション用品では外せません。
20代の若い女性はパステルピンクを好み、年齢が上がるにつれ落ち着いたピンクに好みが集まります。
黒色や白色は上手く活用できれば商品イメージを格段に引き上げますが、使い方によっては悪い印象を与えるのでパッケージデザインをよく練らなければなりません。
黒色はブラックコーヒーなど黒い商品との親和性があり、重厚感や高級感をもたらします。
しかしインパクトがあまりにも強く、見る人によっては闇や不気味さの象徴です。
威圧感をかっこいいと捉えるか、怖いと捉えるかで購買意欲が変わってしまいます。
ターゲット層をきちんと把握し、黒色の持つイメージを好意的に受け取ってもらえるか検討しましょう。
カメラやひげ剃りなど男性向けの商品で成功することが多いです。

白色は神聖さを結び付けられることが多い

華やかなパッケージデザインが好まれやすい女性向けでも、コスメ関連で赤色と組み合わせることで洗練されたハイブランドが人気を集めることができます。
隣接する色を目立たせる効果を利用して、部分遣いする方法もあります。
白色は神聖さを結び付けられることが多く、純粋で人工的な加工を施していないイメージを湧き立たせます。
牛乳やヨーグルトといった白い食べ物や、トイレ用品など清潔さが求められる商品におすすめです。
一方で純白は他を寄せ付けない孤独感や冷たさを持っています。
さらに無加工な様子が地味だという印象を受けることもあるため、シンプル路線を避けたい商品では白を基調とするのは難しいです。
色は使い方次第でそれぞれ向き不向きがあるため、商品イメージに合わせて選びましょう。

まとめ

色そのものには何らかの良い効果がありますが、商品との組み合わせ方によっては購買意欲を低下させてしまいます。
例えば食品系はオレンジや赤などの暖色系が食欲をそそります。
反対に寒色系は食欲を減退させるので、よほどのこだわりがない限りは使わない方が良いです。